太さより具の数が重要!恵方巻の起源や食べ方を専門家に聞いてみた | ニコニコニュース



太さより具の数が重要!恵方巻の起源や食べ方を専門家に聞いてみた
                       

数年前からコンビニなどでよく見かけるようになった恵方巻。「教えて!goo」の「節分に恵方巻きを食べますか、もしくは食べたことがありますか?」という質問には、「食べたことがありません。豆まきは、毎年やっています。恵方巻きを食べる慣習がない地域なので」(belle-demainさん)、「関東在住です。節分に寿司、の習慣はないので、食べません」(nohalaさん)など地域差も見られたが、なかには「毎年食べています」(pdmichimaruさん)という人もいた。しかしながら、毎年なんとなく買っているが、普通のお寿司と同じように食べているという人もいるのでは? そこで今回は恵方巻の食べ方とその由来について今一度おさらいしてみよう。

■元々は関西の風習で名前も違った!

解説していただいたのは、AllAbout食育ガイド/食育専門家である浜田峰子さん。まずは、恵方巻の起源について教えてもらおう。

「節分の日は立春の前日で、暦の上では春を迎える日です。季節の節目ということで、一年の厄払いのため『豆まき』などの様々な行事が全国各地で行われています。その中でも、関西の一部地域では昔から『丸かぶり寿司』と呼ばれる巻き寿司をまるごと一本無言で食べる独特の行事が行われていました。最近になってチェーン店を通しての普及もあり、『恵方巻』という名前で全国に広まりました」(浜田さん)

関西の一部地域の行事なので、最近知ったという人も多いのではないだろうか。そんな恵方巻で、一番迷ってしまうのが方角。「恵方」とは、どの方角を指しているのだろうか?

「恵方とは、その年の金運や幸せを司る神様がいらっしゃるとされる方角のことで毎年変わります。昔はその方角に向かっていろいろな事を行うのがよく、初詣や初めて取り組む事を行うときは何事もその年の恵方を向かって行う事とされていました。恵方というのは、今のように恵方巻を食べるだけではなく、昔の日本人の生活にとってずっと身近なものでした」(浜田さん)

ちなみに、2017年の恵方は北北西、やや北。せっかくなので方位をきちんと計ってから食べよう!

■おしゃべりしながら食べるとご利益がなくなる!?

浜田さんによると、恵方巻の食べ方のポイントは、「恵方を向いて、黙って、一気に」の3つ。

「神様がいらっしゃるその年の恵方をむいて、よそ見、おしゃべり、切り分けや休憩をしたりせずに一気に食べることでご利益を得られるとされています。恵方巻きは商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだ7種類の具材を使うのが良いとされています。その形は、福を巻き込むという意味で巻き寿司にすることが大事とされています。一気に食べやすいような太さのものを選んだり作ったりするとよいでしょう」(浜田さん)

丸ごと一気に食べきれなかったり、方角を間違えるとご利益がないそうだ。また、7つの具を使っていることが大切なので、太さは関係ないとのこと。自宅で作る予定のある人は参考にしよう。

「恵方巻については諸説ありますが、なにかと忙しい現代社会の中では日本の伝統文化に触れる機会が少なくなってきています。この季節の行事をきっかけに、家族みんなで恵方巻を作って思い出を増やしたり、日本の食文化について話したり知ることで、美味しく楽しく笑顔あふれる一日にしていただきたいと願っています」(浜田さん)

今年は大願成就の祈りを込めて、恵方巻を丸かじりしてみては? 2月3日が素敵な節分の日となりますように!


(出典 news.nicovideo.jp)