血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるといわれる桑茶(マルベリーティー)。しかし、正しい飲み方を知らない人も意外と多いようです。今回は、桑の葉の効能・効果、効果的な飲み方についてご紹介します。
桑の葉とは?
桑の葉は古くから薬草として人々に親しまれてきた植物です。ひと昔前までは蚕のエサとして全国各地で植栽されていました。
最近の研究で、桑の葉に血糖値の上昇を穏やかにする働きがあることがわかり、糖尿病予防やダイエットに役立つとして注目されています。
桑の葉には、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、血糖値抑制効果のほかにも、高血圧の抑制、体脂肪率低下、便通改善といった効果が期待できます。
桑の葉が糖の吸収を抑えるメカニズム
血糖値の上昇を抑制する効果のカギを握るのは、桑の葉に含まれている1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という物質です。
ごはんやパンなどの炭水化物は、体内でブドウ糖や果糖に分解され、血液に入って血糖値を上昇させます。
DNJはブドウ糖とよく似た構造を持つ成分です。糖の消化吸収酵素であるα-グルコシダーゼがDNJをブドウ糖と間違えて結合し、その働きが阻害されることで、糖の吸収および血糖値の上昇を防ぎます。
桑茶を飲むタイミングは?
桑茶を飲むのに適したタイミングは食前もしくは食中です。食事の前に桑茶を飲んでおけば、あとから入ってきた糖質に働きかけ、糖の吸収を遅らせてくれます。
せっかく桑茶を飲むからには、正しい淹れ方をマスターしたいもの。ここでは、やかんで淹れる方法と急須で淹れる方法の2パターンをご紹介します。
●やかんで淹れる方法
1.やかんに適量の水を入れ、沸騰させる
2.お湯が沸騰したら桑茶を入れ、4~5分煮出す
3.火を止めて、茶こしで葉をこす
※茶葉はお茶パックに入れて使うと、後片付けが楽です。
●急須で淹れる方法
1.急須に茶葉を入れる
2.急須に熱湯を注ぐ
3.5分ほど蒸らす
茶葉の成分がしっかり溶け出すよう、煮出しや蒸らし時間を長めにすることをおすすめします。
桑茶は口当たりが良く、ノンカフェインなので、子どもからお年寄りまで飲むことができます。気軽に楽しんで、毎日の健康づくりに役立ててください。

(出典 news.nicovideo.jp)