「ケーキ」がキーワード スイーツ冬の陣 | ニコニコニュース



 クリスマスにご褒美スイーツはいかが――。

 スイーツといっても、有名な洋菓子店のケーキばかり食べていると、財布の中身が寒くなってしまう。日常で手軽に豪華なスイーツを楽しめる商品の人気が上昇中だ。ぜいたく感のあるアイスなどが、大人が求める癒やしやご褒美のニーズを満たしている。キーワードは「ケーキ」だ。

●第2弾はティラミス

 明治は12月18日、カップアイスの「明治エッセルスーパーカップ Sweet's」シリーズの新商品「ティラミス」を発売する。チーズ風味のアイスとエスプレッソソース、ココアクッキーが層になり、ティラミスの味を再現している。

 異なる味のアイスと素材が層になっている、というのがこのシリーズの特徴だ。2016年冬に発売したシリーズ第1弾「苺ショートケーキ」は、4カ月分の売り上げ目標をわずか1カ月弱で達成。生産能力を上回る売れ行きだったため、一時休売し、17年10月に再開した。再発売後も計画を10%以上上回る販売を続けているという。

 人気の理由について、担当者は「明治エッセルスーパーカップは量が多くて満足感がある商品として定着してきた。ブランドとしての土台がある中で、クオリティーを高めた商品も理解してもらえたのでは」と話す。安心感がある「いつものアイス」から、少しだけ背伸びをして、ぜいたくな味を楽しむ。そんな需要があるようだ。

 新商品のティラミスでも、アイスやソースを層状に重ねることで、本格的なケーキの味わいを表現している。冬に食べたくなる「濃厚なアイス」の需要を取り込む考えだ。

 同じようにケーキをモチーフにしたアイスは、ロッテアイスも展開している。16年3月から展開している「SWEETS SQUARE(スイーツスクエア)」シリーズに、新商品「濃密なのに軽やかほろほろクランブルのチーズケーキアイス」を加えた。2層のチーズアイスに、そぼろ状の菓子のクランブルを合わせて、チーズケーキの食感を再現した。

 SWEETS SQUAREシリーズは、「忙しく頑張っている女性が、毎日のオフタイムをほんのちょっと良い時間に変えたい、と思った時に食べていただきたい」(担当者)というコンセプト。ご褒美にふさわしい、ぜいたくな味わいの商品をそろえている。

 ケーキを飲料で味わう、というコンセプトで注目を浴びている商品もある。ダイドードリンコの「コクGrand time ふって飲む甘美なショートケーキ」だ。JR東日本の駅構内に展開する自販機「acure(アキュア)」で、11月末から販売を始めた。

 発売後は「予測をはるかに上回る」(担当者)売れ行きだという。初週の販売数は、アキュア限定で販売する商品の中で過去最高。自販機によっては、お茶や水を上回ることもあるという。「ビジネスパーソンのニーズを捉えることができている」と担当者は話す。

 一方、ケーキ以外にも、ぜいたく感のあるものを定番スイーツと合わせた商品もある。大人のアイスとしての地位を確立している「PARM(パルム)」を展開する森永乳業は、12月11日に、数量限定商品「シャンパン仕立て」の販売を始めた。高級感のある味わいを出すために、「(クリスマスに飲まれるという)季節性があり、かつチョコレートとの相性も良い」(担当者)フレーバーとして、シャンパンをアクセントに使用した。

 最上級の高級感を感じられるシャンパンの香りと味で、「仕事や家事を終えた後、自分のくつろぎの時間をちょっとぜいたくに過ごしたいというニーズ」(担当者)を捉える。

 1年間の疲れを感じているビジネスパーソンも多いのではないだろうか。手軽に楽しめるご褒美スイーツが、たまった疲れを癒やしてくれるかもしれない。

12月18日発売の「明治エッセルスーパーカップ Sweet's ティラミス」


(出典 news.nicovideo.jp)