働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします

 新年があけて、はやひと月。お正月によく食べたものと言えば「お餅」。おいしいし、好きなのだが、いかんせん食べ方のレパートリーが少ないせいか、いまだに我が家の冷凍庫にはストックが残留。焼いたし、煮たし、麺にもスープにも入れた。他に「これぞ!」という食べ方はないものか。

 丸さんに聞いてみると、以前「ベジチーズピザ」で使った牛乳不使用のベジチーズに、なんとお餅が応用できるのだという。

「僕もベジチーズにもっとコクが出ないか、チーズらしいもちもち感はどうやったら出るかと研究してたんですよ。そしたらお餅がちょうどいいことに気がついたんですよね」

 へえ。アイデアってすごい。さっそくお邪魔して、その餅ベジチーズを使ったレシピをいただいてみた。やってきたのはホームパーティのオードブルに出てきそうな、かわいい野菜のバゲット乗せだ。夏野菜の煮込みラタトゥイユの冬バージョン、という感じで、冬野菜の代表であるかぼちゃを豆と一緒にトマトで煮こんだものが乗せてある。その上で、もっちりとおいしそうな焦げ目を見せているのが例の餅ベジチーズだ。

 サクッという音と共にバゲットにかぶりつく。かぼちゃや豆類独特のホクホク、もそもそした感じをトマトのみずみずしさが包み込み、なんともバランスがいい。そして餅ベジチーズは、餅のとろみが加わることで滑らかさがアップ。よりチーズっぽくなってる!

「仕上げにトースターで焼くと、いい感じでとろみがでるのでホントにチーズみたいでしょう?」と丸さんはにっこり。具だけを作りおきしてタッパーに入れておけば、あとは乗せて焼くだけなのだそう。

 お餅だけに、小ぶりでも食べ応えはアップ。誰かに食べてもらって「実はこれ、お餅なんだよね」と言いたい!という妄想をふくらませながら、完食したのであった。

「冬野菜とお餅のトマト煮込みバゲット乗せ」のレシピ

材料(2人分)

・かぼちゃ……70g
・玉ねぎ……1/4個
・ミックスビーンズ(缶)……50g(なければ好みの豆でOK)
・トマト……1/2個
・にんにく……1片
・水煮缶トマト……100g
・バゲット……1/2本
・水……100cc
・白ワイン……50cc
・塩……大さじ1.5
・オリーブオイル……適量
・オレガノ……適量
・パセリ……適量
・タバスコ……適量(お好みで)
・パン粉……適量

餅入りベジチーズ
・餅……1個
・豆乳……100cc
・白みそ……小さじ1

作り方

1.かぼちゃと玉ねぎはサイコロ大にカット、トマト、にんにく、パセリはみじん切りにする。バゲットは食べやすい大きさにスライスする。お餅は薄くスライスし、細かく刻んでおく。ミックスビーンズは水気を切っておく。

2.フライパンにオリーブオイルを引き、ニンニクとオレガノを中火で炒める。火が通ったら、かぼちゃ、玉ねぎ、トマト、豆の順で中に入れて炒める。全体に油がまわったら水を入れて蓋をし、5分茹でる。

3.茹でている間に餅ベジチーズを作る。鍋に餅を入れて火に欠け、少し柔らかくなったら豆乳を半量入れ、水気が少なくなってきたら残りの豆乳を入れて餅が溶けるまでかき混ぜる。餅が溶けたら味噌を加えて火を止める。

4.【2】のかぼちゃに串を刺し、スッと通るくらい茹で上がったら、【2】のフライパンに水煮缶トマトと白ワイン、塩を加えてひと煮立ちさせ、火を止める。

5.カットしたバゲットの上に【4】を乗せ、さらに【3】のベジチーズを乗せる。上からパン粉をふりかけ、オリーブオイルを軽くかける。

6.650℃に熱したトースターで5~6分焼き、焦げ目がついたら器に盛り、パセリをふって完成。好みでタバスコをかける。



(出典 news.nicovideo.jp)