ごきげんよう、アスキーのモグ担ナベコでございます。食べること大好きですが、ダイエット中ですので食事制限を心がけています。ですが、お酒が好きなのでアルコール制限は心がけられません。心ゆくまで呑んでベロベロで眠るのが日課。そんなダメなアラサーが食のトレンドをお伝えしますよ。

バズったグルメ、チーズタッカルビ

 アスキー読者のみなさま。「チーズタッカルビ」を知っていますか?

 チーズタッカルビ!

 牛飯チェーン「松屋」やファミレス「デニーズ」でも登場したので耳にしたことがある人は多いはず。ちなみ、発音は小さな「ッ」が入っているので、「チーズタ」「ッ」「カルビ」ですよ。

 知らなかったという方。チーズタッカルビは昨年とてもバズった料理で、若い人、それも女子に人気。といっても、実は私も最近まで知らなかった……。モグモグ担当なのですが、友人が少ないため「チーズタッカルビ食べにいこう~キャイキャイ」みたいなお誘いがなかったんですよね。ブギャン。

 ……ですが、全国に展開するチェーン店に登場するくらい人気になった料理ですので、知らないと話題に乗り遅れるかも。チーズタッカルビ人気は今年も続いているようですので、あまり知らなかったという人は、この記事でばっちり覚えていってくださいね。

チーズタッカルビとはズバリ!

 チーズタッカルビとは、韓国料理の「タッカルビ」にチーズを加えてアレンジした料理。火付け役は東京・新大久保にある韓国料理店「市場(シジャン)タッカルビ」と言われています。チーズタッカルビは韓国にはなく、日本の韓国料理店が独自に開発したようです。

 タッカルビというのは、鶏肉のぶつ切りと野菜を甘辛いタレで炒めた料理。「タッ」は鶏肉で「カルビ」はあばら骨のこと。「骨のまわりの肉を食べる鶏料理」という意味があるとか。

 本場のタッカルビは韓国料理ですのでなかなか辛いらしいのですが……。チーズを加えることでまろやかになって食べやすくなります。チーズ好きな女性は多いですし、辛さが緩和されることから日本で人気が出たのでしょうね。

チーズの海がインスタ映え

 熱々の鍋で火にかけるためチーズはトロトロした柔らかい状態に。チーズの海のような様子が写真投稿SNS「Instagram」で「いいね」が付きやすい、いわゆる「インスタ映え」するため、Instagramでも人気が出てバズったと言われています。

 もともと韓国のアイドルグループが若い女性に人気で(私、個人的には線が細いタイプよりがっしりしたタイプの男性が好みです)、その流れから韓国のフードがInstagramで受けるという下地がありました。インスタ映え写真を撮るために新大久保のコリアンタウンにご飯に食べに行くという話はよく聞きます。

 そんなInstagram文化も後押しして、チーズタッカルビは数年前から徐々に話題に。昨年に人気が爆発したという様相です。

あの「和民」でチーズタッカルビ

 はじめに書いたように、チーズタッカルビブームは現在も継続しているようです。食べたことないという人は話題に乗るためにも一度試してみてはいかがでしょう。

 松屋やデニーズのチーズタッカルビはいったん終わっており、今ですとおなじみの居酒屋チェーン「和民」「座・和民」や焼鳥チェーンの「すみれ」でチーズタッカルビ宴会コースをやっています。

 和民、座・和民では、チーズタッカルビ発祥の店「市場(シジャン)」とコラボレーションして「市場タッカルビ 春のスペシャルコース」を3月8日から4月25日までの期間限定で提供中。3500円で飲み放題付き、3時間コースなので一般的な飲み会で考えてもかなりリーズナブル。

 記者は和民にしばらく行ってなかったので知らなかったのですが、和民の宴会コースってベースが3時間なのですね。宴会って2時間が多いですが、大きなチェーンだからか時間にゆとりがあるのはうれしいです。

 ……ちなみに新大久保にいくとチーズタッカルビの専門店があれこれあるそうなのですが、行列がでるので並ぶのを覚悟で行かないといけないそう。また、女性にとても人気なので、男性だけではちょっと足を踏み入れにくいかもしれません。まずは雰囲気を味わうためにチェーン店は無難です。

ピリ辛×チーズでおいしい!

 価格が手ごろなので、私は和民に行ってみました。初めてのチーズタッカルビ体験!

 和民では底が浅い鍋に、具材とタレが載った状態で提供されました。これがいわゆる「タッカルビ」。具材は、鶏肉のぶつ切りと、ニラ、もやし、などで、チーズは別添えです。

 市場ではタッカルビを炒めた状態で提供するそうですが、和民の場合は卓上のガスコンロで仕上げます。

 ちょっと手順は違いますが、味付けのキモとなるタレは市場が監修したもの。チーズがレッドチェダーとカマンベールなのも市場と同じだそう。本格的な味が期待できますよ!

 最初はチーズを載せない状態で強火に。全体を炒めて野菜がしんなりしてきたらオーケー。鶏肉はあらかじめ火が通っているので、気を遣わなくても大丈夫です。

 次に、弱火にして中央にチーズを「ドバー」と全部入れちゃいます。

 次第にチーズがトロトロに。完全にチーズが柔らかくなったら、具材をチーズに絡めて食べていきます。

 いただきます!

 おお~、辛うまです!

 鶏肉や野菜に辛いタレが染みこんでおり刺激的。そこに豊かなコクのチーズがからまってまろやかさがプラスされ、ピリ辛なのにとろけるようなおいしさ!

 チーズといっしょに食べてもそれなりに辛いので、まったく辛いものが食べられないという人は避けたほうがいいかもしれません。逆に、辛いものが好きという人は、ガンガンお酒が進んでしまうでしょう。

 ニラの香りも香ばしく、タマネギなどの野菜の食感もいい感じです。おいしくてあっという間に食べてしまいました。お肉が鶏肉なので、しっかり食べてもヘルシーな気がします。

 締めはご飯でチャーハンに。ピリ辛に仕上がりとてもナイス!

 チーズタッカルビは女性人気が高いという前提ですが、ピリ辛で食欲がそそられ、チーズのこってりさもあり、お肉たっぷり、野菜たっぷり。女性に限らず万人受けします。男性であるカメラマン高橋も「うんまい、うんまい」と大絶賛でした! 「よく知らないから」と食わず嫌いしていた人はもったいないのでぜひぜひ試してみてほしいです。

なぜか和民のコースは日本酒を張り切っている

 すごいことに、和民のチーズタッカルビコースは「獺祭(等外)」「八海山(純米吟醸)」も飲み放題の対象。目玉のコースだから特別に、ということです。

 獺祭というと一時期市場価格が高騰していました。今は落ち着いて来たとはいえ、この価格で獺祭が飲めるというのはなかなかないです。八海山の純米吟醸も高価ですよね。

 なぜ、韓国料理がメインのコースで日本酒を張り切っているのか? よくわかりませんが、日本酒好きにとってはちょっと、いや、かなりうれしい。

 獺祭は「等外」であるため、山田錦の等外米でつくられています。等外といっても精米歩合30%まで磨いているため、雑味が少ないフルーティーな味わいです。ああ、高級なお酒の味。八海山の純米吟醸は、獺祭より飲み口しっかり。キレがよく食事に合わせやすいです。

 こんないいお酒が飲み放題だとグビグビ飲んでしまうではないか~! と、最後は呑んべろべろりんなってしまいましたが、和民のチーズタッカルビ体験はとてもよかったです。大勢で集まる機会にオススメ。

 もちろん、本場の空気感まで味わいたいという人は「市場タッカルビ」など新大久保のお店を攻めてみるのも良いでしょう! チーズタッカルビを出す店は今年もどんどん増えそうです。

今さら聞けない「チーズタッカルビ」ってなに?


(出典 news.nicovideo.jp)