「ラ・クチーナ・エスプレッサ」というイタリアのマンマたちによる調理スタイルがあるのをご存知ですか? 実はこれ、日本でもよく行われている時短術と似ているものの、少し違うところがあるのです。ではどのようなものなのでしょうか?

レンチンだけ!子供も喜ぶ「本当に簡単な」超時短レシピ

この「ラ・クチーナ・エスプレッサ」を提案している東京ガス「食」情報センターの杉山智美さんに、イタリアンマンマたちの知恵を教えていただきました。

「ラ・クチーナ・エスプレッサ」とは?

まずはこの調理スタイルの内容から知っておきましょう!

東京ガス「食」情報センター 杉山智美さん(以下、杉山)「ラ・クチーナ・エスプレッサは、家事に仕事に忙しいイタリアマンマの知恵と工夫が詰まった調理スタイルです。クチーナは“料理”、エスプレッサは“早い”という意味のイタリア語ですが、単なるスピード料理ではありません。

旬の新鮮な食材を使い、3口のコンロとグリルを同時に活用して段取りよく作り、余裕ができた時間で家族とのコミュニケーションを楽しむものです」

ポイントは、3口のコンロとグリルを同時活用することと、時短術でつくられた時間を使って家族とのコミュニケーションを楽しむということ。ただ早くやるのではなく、目的も重要であるようですね。

コンロとグリルをフル活用!あっという間に4品完成

杉山さんによると、大切なのは、3口のコンロとグリルを同時に活用することにあるといいます。

杉山「3口のコンロとグリルを同時に活用することは、つまりガスコンロを使いこなすということです。各バーナーの特性を知り、それに適した使い方をすれば、短時間でおいしくできます。

グリルは複数の食材を同時に焼くことも、焼く以外の調理もできる頼もしい味方です。また、ガスコンロにはタイマーや温度調節機能といった便利な機能がついているものが多く、同時調理をしっかりサポートしてくれます。

ガスコンロにまかせられるところはまかせてしまえば、簡単に手際よく4品つくることができます」

バーナーの特性を知り、それに適した使い方をするとはどういうことなのでしょうか? それぞれの特性について、杉山さんに教えていただきました!

大火力バーナー

おすすめ:炒め物、パスタなどをゆでる

杉山「一番パワーのある強火で、高温短時間調理の炒め物や、パスタをゆでるときなどに最適。火力を調節すれば揚げ物、蒸し物、煮物にも使えます」

標準バーナー

おすすめ:揚げ物、煮物、蒸し物

杉山「とろ火から強火まで幅広く使えるオールマイティなバーナーです」

バーナー

おすすめ:汁物、少量の茹で物

杉山「最も火力の弱いバーナー。小さめの鍋の調理や保温、温め直しに向いています。自動で炊飯ができる機能がついているコンロもあります」

グリル

杉山「グリルオーブンのように予熱の必要もなく短時間で高温になり、加熱時間が短くなります。上下にバーナーがある両面焼きタイプは裏返す必要がなく便利です。

一度に複数の食材を加熱することもできるので、例えば魚や肉を焼く時に、付け合わせの野菜なども同時に焼くこともおすすめです。加熱時間が違う場合は出し入れのタイミングで時間の調節をしてください。

また、アルミホイルに野菜と少量の水を入れて包んで焼けば、下ゆでの代わりになります」

バーナーの特性を知ることで、さらに料理が効率化しそうですね。限られた時間で、美味しい料理を作ることができそうです。

イタリアンマンマのノウハウを習得!

無駄のない段取り・旬の食材活用も!

その他、ラ・クチーナ・エスプレッサにはこんなノウハウもあるそう。

無駄のない段取りが大切

杉山「短時間で同時に料理を作るためには、無駄のない手順で作る段取りが大切になってきます。野菜を切るタイミングなど、複数の料理を同時進行で作ることをあらかじめ頭の中でシミュレーションをし、無駄のない手順を考えます。

時間と手間を節約する便利な調理器具も積極的に取り入れて活用するといいですね」

旬の食材は調理の手間を減らす

杉山「旬の食材は、シンプルな調理法でも美味しくいただけることから、調理の手間を減らすことにつながります。旬の食材を使うことそのものが、時短につながるという考え方です」

盛り付けにひと工夫すればより美味しく感じる

杉山「イタリアンマンマたちは、盛り付けにもひと工夫をします。美味しく見え、美味しくいただくことができるからです」

東京ガス、炎の食情報サイト「ラ・クチーナ・エスプレッサ」には、コンロを上手に使いこなすことで「20分で4品」をつくる献立レシピもあります。ぜひチェックを。

イタリアンマンマたちの単なる時短ではない素敵な調理スタイル、いかがでしたか? 家族で美味しい食事をゆっくり味わう等家族との貴重な時間が創出されます。これはぜひ取り入れてみたいスタイルですね。


 



(出典 news.nicovideo.jp)