さまざまな料理にマッチするほか、おやつおつまみにもなるチーズは、使い勝手がよく保存性にも優れた食材です。チーズの栄養効果や特徴について解説します。

骨の健康維持やダイエットに!チーズのうれしい効果2つ


 牛乳や山羊乳を濃縮して作られるチーズには、生乳の栄養がギュッと詰まっています。特に、カルシウムビタミンB2などを多く含んでいます。

1.骨粗鬆症を防ぐ
健康な骨と歯を作り、骨粗鬆症予防のためにも積極的に摂りたいカルシウム。ほとんどのチーズは同じ重量の牛乳より多くのカルシウムを含んでいて、その含有量を比較すると、カマンベールは4倍以上、パルメザンチーズは10倍以上、プロセスチーズは6倍以上にもなります。

何をどれだけ食べるべきかを国が定めた指針「食事バランスガイド」では、カルシウム供給源として牛乳・乳製品を奨めています。牛乳だったら200ml、スライスチーズだったら2枚分が1日の目安。牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人や苦手な人は、チーズを上手にとり入れるようにしましょう。カテージチーズクリームチーズは、同じ重量の牛乳よりもカルシウムが少ないので注意が必要です。

2.ダイエットに役立つ
チーズには、ビタミンB2・レチノール(ビタミンA)が多く含まれています。ビタミンB2は脂質の代謝を助ける働きがあり、ダイエット時には積極的に摂りたい栄養素です。
レチノール(ビタミンA)は肌のターンオーバーサポートし、ダイエット中に起こりやすい肌荒れを防いでくれます。また、チーズは腹持ちがよい食材。間食にとり入れれば、空腹の解消に役立ちます。


ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いって?



ナチュラルチーズの特徴と分類
ナチュラルチーズは、生乳に乳酸菌や酵素を加えて固めてから熟成させたもの。熟成にしたがって風味が変化していきます。製法や原料によって6種類に分類することができます。

■フレッシュタイプ
生乳を酵素や乳酸菌で固めてから水切りをしたチーズ。水分が多く、柔らかい食感が特徴です。購入したら、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
《代表的なチーズ》モッツアレラ・カッテージ・リコッタ・マスカルポーネ

■白カビタイプ
チーズの表面に白カビの胞子をつけ、熟成させたもの。製造日から2~4週間で食べ頃となり、濃厚でとろっとした舌触りを楽しむことができます。
《代表的なチーズカマンベール・ブリー

■青カビタイプ
固めた乳の間に青カビを植え、熟成させたもの。ピリッとした香りと味わいが刺激的なチーズです。食べ頃は、製造日から半年~1年です。
《代表的なチーズロックフォール・ゴルゴゾーラ

■セミハードタイプ
生乳を発酵させたあと、プレス機で水分を絞ってからゆっくり熟成をさせたものがセミハードタイプ。比較的硬く、プロセスチーズの材料にも使われます。食べ頃は、製造日から3ヵ月~6ヵ月です。
《代表的なチーズ》ゴーダ

ハードタイプ
セミハードタイプの水分をさらに少なくしたものがハードタイプ。濃厚な味わいが特徴です。粉にして料理に使われるほか、プロセスチーズの材料に使われています。食べ頃は、製造日から半年~1年です。
《代表的なチーズ》チェダー・パルミジャーノ レッジャーノ・ラクレット・ミモレット

シェーブルタイプ
山羊の乳から作られるチーズのこと。酸味を抑えるため、表面に木炭の粉をまぶしているものもあります。
《代表的なチーズヴァランセ・クロタン・サントモール

プロセスチーズの特徴
プロセスチーズは、1種類以上のチーズを溶かしてから再形成したもの。熱を加えて加工することで微生物の働きが止まるため、品質や風味が変化しにくいのが特徴です。
料理に使いやすいスライスチーズや、間食・おつまみにぴったりなキャンディタイプスティックタイプのものが多く出回っています 。

うれしい効果がたくさんあるチーズですが、低カロリーとはいえません。ダイエットに役立てるには食べ過ぎに注意するほか、低カロリー・低脂質のものを選ぶことも大切です。

 
骨粗鬆症対策やダイエットにも!チーズがもつ栄養効果


(出典 news.nicovideo.jp)


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