人参、りんご、キウイ……。普段は「皮をむく」のが当たり前だと思っている食べ物って、ありますよね。ダイエットや美容のことを考えると、果たして、本当にむいて食べるのが正解なのでしょうか?
今回は、皮をむかずに食べる価値のある食材を5つ厳選し、皮に宿る「価値」について考えてみたいと思います。
まずは、多くの人が皮をむいて調理をしているであろう「根菜類」。「皮には栄養が詰まっている」とよく言われていますが、その実力がどの程度なのか、それぞれ比較をしてみましょう。
●ダイコンのビタミンC含有量(100gあたり)
皮付き→66.6mg
皮なし→61.0mg
●ニンジンのβカロテン含有量(100gあたり)
皮付き→6900μg
皮なし→6700μg
●カブのカリウム含有量
皮付き→1400mg
皮なし→1190mg
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
この差をどう捉えるかですが、皮付きの方が美容・健康効果が期待される栄養素の含有量は秀でていることは、紛れもない事実のようです。
つまり、皮ごとおいしく食べることができたらいいですよね。ちょっとの工夫で違和感なく食べることができますから、以下のように、やりやすいものからチャレンジしてみてください。
・ダイコン→皮ごと大根おろしにする。(食べる直前にすりおろすこと)
・ニンジン→皮ごと細切りにして、野菜炒めやきんぴらに。
・カブ→浅漬け、サラダ、味噌汁などに。
ちょっと前まで「グリーン」が主流だったキウイフルーツ。最近では黄色い「ゴールド」の品種が目立つようになっています。このゴールドは、グリーンに比べて皮の毛が短く、比較的つるりとしているので、皮ごと食べやすいのがメリット。
しかも、皮ごと食べることで、「食物繊維」の摂取量を大幅にアップできるため、血糖値の急上昇を防ぎ、ダイエットに貢献してくれます。他にも、皮付きで食べるゴールドは、グリーンの場合よりもポリフェノールや葉酸、ビタミンEなどが豊富であることもわかっています。
●サンゴールドの食物繊維の含有量(100gあたり)
果肉と皮→2.5g
果肉のみ→1.4g
●サンゴールド(皮付き)とグリーン(皮付き)の栄養比較
サンゴールド:ビタミンE 1.55mg、ポリフェノール類 186mg、葉酸 69.6mg
グリーン:ビタミンE 1.25mg、ポリフェノール類 115mg、葉酸 36.2mg
◆③「鶏皮」はほどよく楽しむべし!
ダイエットのために鶏の皮は避けている人、少なくないはずです。しかも、最近のスーパーでは、皮なしタイプが常備されているため、扱うのも簡単になっています。さてさて、確かに皮付き・皮なしでカロリーを比べてみると、それなりの差があることがわかります。
若鶏もも肉(皮つき) 200kcal
鶏もも肉(皮なし) 116kcal
鶏むね肉(皮つき) 191kcal
鶏むね肉(皮なし) 108kcal
鶏皮には多くの脂質が含まれており、食べ過ぎるとカロリー過多になる危険性があります。しかし、どうでしょう、ずっと「皮なし」で我慢できますか? 鶏皮の脂には旨味成分が豊富で、ジューシーさを作るには重要な部位。かなりシビアな減量生活をしている人はさておき、カロリーのことを踏まえて程よく皮も楽しむことは、精神的な満足感につながることもあるでしょう。
また、脂質やカロリー以外の点でメリットが。皮膚や粘膜の健康を維持する「ビタミンA」や「ナイアシン」が豊富に含まれているため、積極的な美肌づくりには頼りになる存在です。
さあ、皆さんは、皮を楽しみますか?
(出典 news.nicovideo.jp)
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