スパイスは、カレーや洋食のアクセントとして使われる食材。

今回はそのスパイスの種類と知られざる効果についてご紹介します


スパイスとは?


日本語で香辛料と訳されるスパイスは、「食品の調理のために用いる芳香性と刺激性を持った植物(全日本スパイス協会ホームページより抜粋)と定義されています。

さらに緻密に分類すると、植物体のうち茎と葉と花は「ハーブ」や「野菜」として利用され、それ以外の部分である種子や果皮・果実が「スパイス」とされるのですが、現在そこに明確な線引きはありません。

甘くスパイシーな香りを持つシナモンは、その芳香に霊的な力があると信じられて、古くから宗教儀式や医療にも用いられてきた歴史があり、これも原料となっているのはクスノキ科の常緑種の「樹皮」です。また、薬味として利用されるショウガショウガ科多年草の「地下根茎」です。このように、植物のさまざまな部位が持つ特性を、食材の臭み消しや防腐・抗菌効果に用いたり、料理のおいしさを引き立てる香りや色、辛味などの風味付け・色付けに用いたりするものすべてを、スパイスと呼ぶのです。


スパイスの分類



原料となる植物の利用部位によって、そのスパイスの特性を知ることができます。

独特で揮発性のある香りを持ち味とするスパイスは「種子・果実」に多く、ハーブとしてそのまま生色できるものは「葉・茎葉」、風味づけにトッピングして使えるスパイスは「果皮」や「花穂」「花蕾」などに多いことがわかります

①種子・果実を乾燥させたもの
アサノミ、コショウ、フェンネル、花椒、クミン、カルダモン、ゴマ、サンショウなど

②葉・茎葉の生葉または乾燥させたもの
フェンネル(葉)、クレソンセージ、スペアミントタイム、チャービル、ドクダミ、ヨモギなど

③植物の根茎・鱗茎部を生のまま、あるいは乾燥させたもの
ワサビショウガニンニクガランガル、カンゾウ、ホースラディッシュなど

④そのほか(樹皮、果皮、花蕾、花穂、花柱・めしべなど)
シソ、セイボリー、ケーパー、サフラン、グローブ、シナモンナツメグ、ユズなど

スパイスの効果と作用

スパイスの抗菌、抗カビ、芳香作用
スパイスが長らく用いられてきた最大の理由は、ヨーロッパでは肉を食する場合、腐敗の問題をスパイスが防ぎ、香りづけにもなるからだと考えられています。

②冷えを予防する効果
スパイスには、交感神経機能を高め、エネルギー消費量、熱生産量を上昇させる効果があるとされます。また、スパイスの成分は脂肪が燃焼して発熱することを促すことも知られています。

③血管などの老化を予防する
ニンニクやパセリ、ショウガなどの香草類には美容や健康、老化予防にもなると言われるポリフェノールなどが豊富に含まれています。

④減塩、カロリーの減少を補助
スパイスで香りを強調することで、調理に加える塩分を控えめにすることができ、また大量の砂糖を使わなくても、フェンネル、バニラシナモンなどに加えれば甘さ控えめでも美味しく仕上がると言われています。

スパイスが持つ、知られざる効能。

料理にうまく活用して、その高い効能が得られるといいですね。



(出典 news.nicovideo.jp)