今回はおからについて書いていきます。

おからは主に3タイプ


おから
一般的におからと言われているのが生おからです。豆乳を絞ったしぼりかすそのもの。できたてのため、大豆の風味を感じることができます。生おからは主に豆腐の専門店で買うことができます。ただし、水分を多く含むため、日持ちしません。

乾燥おから
日持ちがしない生おからを乾燥させて水分を抜き、日持ちするように加工したものが乾燥おからです。水でもどしておからと同じように使用することができます。また、乾燥したままでハンバーグの具材などのかさましに使うこともできます。

おからウダー
おからウダーは、乾燥おからの粒子をより細かくしたものです。製品にもよりますが、粒が小さくさらさらとしているので、飲みものにそのまま加えることもできます。ただ乾燥させただけの乾燥おからと違い、粒子の大きさがそろっていることも特徴です。そのためパウンドケーキなどのお菓子にも使いやすくなっています。


おからのカロリー・糖質

おからカロリーをみてみると100gあたりのカロリーは、生おからで約111kcal、乾燥おからで約421kcalとなっています。

また、100gあたりの糖質量は、生おからが約2.3g、乾燥おからが約8.7gです。

一見すると、乾燥おからの方がカロリー・糖質が高くみえますが、これは乾燥おからの水分量が少ないためです。水分が少ない分、栄養素が濃縮されています。


おからに含まれる栄養



食物繊維
おから食物繊維100g中、約11.5gあります。セルロースという種類の不溶性食物繊維が11.1gで水溶性食物繊維が0.4gとなっています。

不溶性食物繊維は腸内で消化吸収されることはなく、腸の蠕動運動に刺激を与え、便の腸内滞在時間を短くして、排出してくれます。そのため腸内を常にきれいな状態にしてくれます。善玉菌のえさにもなるので、腸内環境も整います。水溶性食物繊維は、腸内でゲル状になって腸の中をゆっくりすすみ、脂肪・コレステロールの吸収を阻害したり、血糖値の急上昇を抑えてくれたりします。

日本人食物繊維の一日摂取量は、成人男性で約20g、成人女性で約18gが推奨されています。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1のバランスで摂取しないといけません。おからだけでは不溶性食物繊維が多くなり、硬い便になり便秘を悪化させることもあります。なのでおからと共に、水溶性食物繊維が含まれるこんにゃくキノコ類なども積極的に食べ、水分もきちんと取りましょう。

たんぱく質が豊富
ダイエットで陥りがちなのが、たんぱく質不足です。カロリーの低い野菜ばかりを意識して摂取しても体力を補ってくれるたんぱく質を取らないと、体調を崩すことになってしまいます。おからなら100g中、約6.1gのたんぱく質があり、ダイエット中でもたんぱく質を補うことができます。

ミネラルたっぷり
ゆで大豆をぎゅっと濃縮したようなおからは、ゆで大豆のカルシウムマグネシウムカリウムが豊富に残っています。
カルシウムは骨を丈夫にし、イライラしているときの気持ちを静めてくれるとされています。マグネシウムと同時に摂取することで吸収率も上がります。カリウムは体の中の余分な水分を排出してくれる働きがあります。

オリゴ糖で善玉菌を増やす
おからには、大豆オリゴ糖も豊富に含まれています。オリゴ糖は腸内のビフィズス菌や善玉菌のえさになるため、腸内環境が気になる方にはおすすめです。

大豆イソフラボン
ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンは、女性ホルモンエストロゲンと同じ作用があります。

ビタミンE
ビタミンEには、抗酸化作用があるといわれています。抗酸化作用は、動脈硬化やがん、老化などの原因物質と考えられている活性酸素を抑える働きのことです。

栄養満点!「おから」の魅力


(出典 news.nicovideo.jp)