「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど体に良いトマトは、リコピンを多く含む食材としても知られています。トマトからリコピンを効率よくたくさん摂るには、どのような食べ方、調理法が良いのでしょうか。

リコピンとは?


トマトにはリコピンの他にビタミンCや、必須ミネラルの一つであるカリウムが豊富に含まれています。

トマトの赤色はリコピンの赤。リコピンとはカロテノイドの一つで、赤や黄、橙色などの天然色素です。

さらにトマトにはβカロテンというカロテノイドも含まれます。かぼちゃニンジン小松菜などの緑黄色野菜に含まれており、その高い栄養効果はよく知られています。

最近では、カロテノイド自体が強い抗酸化作用をもつことがわかってきました。抗酸化物質にはカロテノイドの他にポリフェノールがあり、体内で合成される活性酸素の発生やその働きを抑制するなど、活性酸素そのものを取り除く働きがあるのです。



リコピンの効率良い摂り方は? そのまま? ジュース? 加熱?



リコピンは他の抗酸化物質よりも活性酸素消去能力がとくに優れているといわれます。そんなリコピンを効率良くたくさん摂るための食べ方をみていきましょう。

トマトジュースは効率良くたくさんのトマトが摂れる!
トマトをたくさん摂りたい!というのであればトマトジュースがおすすめです。
有名メーカートマトジュースは、1缶あたり約3個分のトマトを使用しているとされています。冷やしトマトサラダにしたトマトも美味しいですが、一度に大量に食べることは難しいですよね。ジュースなら、忙しい朝でも気軽に毎日続けられます。

リコピンは加熱することで吸収力が上がる
リコピンは優れた抗酸化物質ですが、体内への吸収がされにくいといわれます。その理由の一つがリコピンの構造にあると考えられていますが、加熱することで吸収力がアップすることがわかっています。
リコピンは熱に強いので加熱しても成分はすぐに変化しませんが、構造が変化し体内での吸収量・蓄積量が上がります。
そのためトマトを生でそのまま食べるより、加熱調理をしたホールトマトなどのトマト加工品の方が効率的に体に取り込めるのです。

油と一緒に摂ることで、吸収率がさらにアップ
トマトのリコピンは脂溶性なので、油や牛乳と一緒に摂取することで体内の吸収力がさらに向上します。
トマトパスタミートソースミネストローネなどはまさにトマトをたくさん使う上にリコピンも効率よく摂れる料理です。トマトオリーブオイルをふんだんに使ったイタリア料理は、美味しい上に健康にも良いとは嬉しいですね。

またトマトジュースも冷たいまま飲むのではなく、少し温めてオリーブオイルを少したらす他、牛乳を混ぜて飲むとさらに良いでしょう。

いかがでしたか。生のトマトだけでなく、トマトケチャップやピューレなどトマト加工品も上手に活用し、食生活でリコピンを効率的に摂っていきたいですね。

リコピンを効率よく摂るには


(出典 news.nicovideo.jp)