朝食を抜く習慣のある人は、朝食をしっかり食べる人に比べて動脈硬化を発症するリスクが2倍に高まるという研究結果が発表されました。

朝食は1日の最初に摂る食事ですのでエネルギーをしっかり摂ることで心臓血管を保護することに期待ができます。

1日のエネルギーの摂取量は食事の代謝効率、満腹感の得やすさ、食欲の調節などに関わり健康に大きく影響するからです。朝食を抜く習慣は喫煙、運動不足、高コレステロールなどと同じように動脈硬化を促す危険因子のひとつになります。


朝食を抜くことは肥満、2型糖尿病、高コレステロールなどの危険性が高まることが明らかになっており、それだけでなく朝食を重視して食べる派に比べ頸動脈で21%、腹部大動脈で17%動脈硬化が進行していることも明らかになっています。

さらに非冠動脈性動脈硬化症のリスク1.55倍になり全身性動脈硬化症のリスクが2.57倍に上昇していました。

朝食を抜く習慣のある人は、過体重や肥満になりやすいだけでなく食事の時間が不規則になりがちで、アルコールを多く摂取したり喫煙習慣があるなど、全体的に生活スタイルが不健康である傾向もわかっています。



夕食から朝食までの間は最も長い空腹の時間になります。昼食や夕食で多くの食事を摂取すると、食後に血糖値が上昇しやすくなり血糖を下げるインスリンも分泌され肥満になりやすくなります。

1日の摂取エネルギーが変わらない場合でも、朝食を摂ることで昼食後の血糖値を低く抑えられる効果(セカンドミール効果)を得られやすくなり、食欲を増進させるホルモンを低下させることも期待できます。

からだには1日のリズムを作る体内時計が備わっており、朝起きて光を浴びて目から入る光の刺激でリセットされます。

体内時計を整えるためにも朝食をとることは大切です。

インスリンが分泌され時計遺伝子が発現して時計がリセットされます。

光を浴びるのと同様に朝食を食べることで眠りから活動に向かうリズムが整えられます。

朝食には野菜やフルーツを摂り脂肪の少ない肉類や植物性のタンパク質を摂るように心がけましょう。

忙しくて朝食を食べるよりも睡眠時間に回してしまう、ぎりぎりまで寝ていたい。

朝から健康的な朝ごはんを作っている時間がない。

忙しい現代ではそういう方たちも少なくないと思います。

朝食を食べないと動脈硬化のリスクが2倍に上昇! 動脈硬化を予防することにもつながる朝食について


(出典 news.nicovideo.jp)