台所は、コンロの火や電子レンジ、オーブンなどで、ものすごく暑い……。そんな環境で料理をしたら熱中症待ったなし! 頑張る主婦に、熱中症予防の栄養が満点で火を使わない絶品レシピをご紹介ーー。
7月からすでに、全国50地点近くで35度以上の猛暑日となった。こんな猛暑で、毎日キッチンで火を使った料理なんてしたくないというのが主婦の本音だろう。
「『冷や出汁』があれば、コンロの火や電子レンジを使わなくても、ヘルシーでおいしい料理を作れますよ。快適に料理ができ、節電にもなります」
こう語るのは、アンチエイジング料理研究家の吉村ルネさんだ。発案したレシピは、酷暑の今、テレビでも紹介され話題を呼んでいる。そんな吉村さんが、今回本誌のために、“火とレンジを使わない”カンタンなレシピを考えてくれた。
キーワードは先述の「冷や出汁」なるもの。それって、なに?
「ピッチャーにお水と昆布と削り節を入れて、冷蔵庫で一晩置くだけで、冷や出汁ができあがります。この冷や出汁を、製氷皿などに入れて凍らせると冷や出汁氷になります。さまざまな料理に活用できますよ」(吉村さん・以下同)
■「冷や出汁」の作り方
【材料】
水…1リットル
昆布…10cm角×2枚(8g)
混合削り節…30g
【作り方】
大きめのピッチャーに、混合削り節と昆布を入れ、水1リットルを入れて一晩置いておく。約8時間でおいしい冷や出汁が完成! 調理に使うときは、茶こしなどを使い、ボウルに移し入れて使おう。冷凍庫で凍らせると“冷や出汁氷”に。
「昆布と混合削り節をピッチャーの水の中に入れ、8時間以上じっくり出汁を抽出します。火にかけて出した出汁とは違い、スッキリとした味わい。これを使えば、猛暑にうれしい涼しい味の料理ができるんです」
熱中症の原因は、暑さのほか塩分やミネラルの不足。冷や出汁を使った料理なら、それらを補える。具体的な料理はつぎのとおりだ。それぞれの効能や特色を教えてもらおう。
「食物繊維が豊富なところてんと長いもは、消化吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を防ぎます。動脈硬化予防、疲労回復に効果的。胃腸の働きもよくなり、夏バテ防止におすすめです」
【材料】2人分
A(冷や出汁…300ml、しょう油…40ml、オリゴ糖orはちみつ…大さじ1、本みりん…小さじ1、酢…大さじ3)
ところてん…2袋(1袋約130g)
長いも…100g
万能ねぎ…適量(小口切り)
七味唐辛子…適宜
【作り方】
〈1〉Aを混ぜてそばつゆを作り、冷凍庫に入れる。
〈2〉〈1〉が固まる前に冷凍庫から取り出し、空気を入れながらフォークでかき出してみぞれを作る。冷凍庫で再び凍らせる(凍らせたそばつゆを2回ほど取り出し、同じように全体をフォークでかき出したら使うまで冷凍庫の中に入れておく)。
〈3〉ところてんは水をよく切る。
〈4〉長いもは皮をむいて、長く薄くスライスし、きしめんのように5~8mm幅に細長く切る。ボウルに切った長いもとところてんを入れ、軽く混ぜる。
〈5〉器の中央に、ところてんと長いもを入れ、周りに〈2〉の凍ったそばつゆをかける。お好みで小口切りにした万能ねぎと七味唐辛子をかけたら完成。
メイン料理の前に食べると食欲も回復しそう。
■サバと豆乳の水まんま
「血流をよくするサバと、サバ缶の汁、冷や出汁、大豆の栄養がたっぷりの豆乳クリームを合わせます。火照った体を冷やし、ラー油の辛味がアクセントになります」
【材料】2人分
サバ缶…1缶
A(サバ缶の汁…1缶分、冷や出汁…300ml、豆乳クリーム…大さじ1(豆乳200mlで代用可)、塩…小さじ1/4)
みょうが…1個
万能ねぎ…適量
ご飯…茶わん1杯分
ラー油…適宜
【作り方】
〈1〉サバ缶から汁とサバを分けて、Aのサバ缶の汁、冷や出汁、豆乳クリーム、塩を、タッパーで混ぜ合わせ冷凍庫に入れる。
〈2〉みょうがは薄切り、万能ねぎは小口切りにしておく。
〈3〉〈1〉を少し解凍させて、フォークなどで砕き2人分に分ける。
〈4〉ご飯を茶わんによそい、〈3〉を入れてザッと混ぜ、その上に、サバ、みょうが、万能ねぎをトッピングしたら、ラー油をお好みでかけて完成。れんげなどのスプーンでいただく。
デザートも冷や出汁でできる!
「水分たっぷりのすいかの甘味と、塩のきいた冷や出汁で、熱中症対策になる一口アイスを作ります」
【材料】2人分(キューブ28個分)
すいか…約200g
A(冷や出汁…1カップ、塩…小さじ1/4)
【作り方】
〈1〉すいかは、製氷皿の氷キューブの型より小さめに切り、氷キューブの型に入れる。
〈2〉Aを混ぜ合わせたものを、〈1〉の型に注ぎ入れ、ピックを刺して固めたら完成。
糖分過多の心配もなし。すいかの種はそのままにしてOKだ。
「一晩、冷蔵庫に置いておくだけの冷や出汁を使った“火とレンジを使わない”3つのレシピは、どれも短時間で作れますし、猛暑で疲れた体を元気にしてくれます」

(出典 news.nicovideo.jp)
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