今回はモロヘイヤについて書いていきます。

エジプトアラビア半島などでは古くから常食されている緑黄色野菜の一種で、かつて重病を患ったエジプト王がモロヘイヤスープによって治ったと言う故事があり「王様の野菜」とも言われています。


モロヘイヤの旬と産地

モロヘイヤは年中摂れる、育てやすい野菜です。その中でも、モロヘイヤの旬は7月~8月。

原産地がアフリカと言われており、暑い気候に適した野菜です。

旬を迎えたモロヘイヤは深い緑色になり、張りが出てきます。

日本では関東での生産が多く、中でも群馬県がモロヘイヤの出荷量トップです。


モロヘイヤの栄養・効果

・βカロテン(ビタミンA
βカロテンを多く含む人参と比較しても、モロヘイヤには人参以上のβカロテンが含まれています。

モロヘイヤに含まれるβカロテンは、体内に入るとビタミンAへと変わります。

ビタミンAは、粘膜の保護を行なうのでウィルスの侵入を防ぐ効果が期待できます。

このことから、免疫力がアップすると言われています。

また、ビタミンAに変わる前のβカロテンは、活性酸素除去効果が期待できます。

ビタミンCビタミンE
モロヘイヤには、ビタミンCビタミンEが多く含まれています。

これらのビタミンは、βカロテンと同じく活性酸素除去効果があります。

また、ビタミンCにはメラニン色素の沈着を防ぐ効果があるとされ、美白効果が期待できる栄養成分です。

ビタミンB1
ビタミンB1は、糖からエネルギーを作り出す際に必須となる栄養素です。

ビタミンB1を摂取することで、効率的にエネルギーを生み出すことができます。

実は、モロヘイヤにはニンニク並みのビタミンB1が含まれています。全野菜の中でも第3位のビタミンB1保有量です。

糖をエネルギーに変換できないと脂肪に代わり体に蓄積されます。ダイエットをされている方にも、ビタミンB1は必要な栄養素ですね。


ビタミンB2
ビタミンB2ビタミンB1と同じくエネルギー生成に関わる重要な栄養素です。

栄養ドリンクを飲むと尿が黄色くなることがあると思います。この黄色の成分がビタミンB2なんです。栄養ドリンクのほとんどにビタミンB2が入っています。

食物繊維
モロヘイヤは、ゴボウよりも多くの食物繊維を含んでいます。

食物繊維は腸内環境を整えたり、便秘改善にとても効果的な栄養素です。

食物繊維乳酸菌などの腸内細菌のエサとなるので、ヨーグルトなどと併せて摂取するとより効果的です。

カルシウム
モロヘイヤには、小松菜の1.5倍のカルシウムを含んでいます。そのカルシウムの量は、野菜の中でも2番目の保有量を誇るほど。

イライラしていると「カルシウムが足りない」とよく言われますが、これは血中のカルシウム濃度が低下することで情緒不安定になるという現象から起こるものと言われています。

骨そしょう症の予防にも期待できるカルシウムは、できる限り積極的に摂っていきたい栄養素のひとつです。

・葉酸
葉酸は、胎児の正常な発育に欠かせない栄養素と言われています。

そのため、妊娠中の方は特に摂取しておくべき栄養素のひとつと言えるでしょう。

食事で葉酸を十分摂取できれば問題ありませんが、調理時に損失することも多く、妊娠中に必要な葉酸量はなかなか確保できないのが現状です。

厚生労働省では、葉酸のサプリメントでの摂取を奨励しているほどです。

※注意
モロヘイヤの茎と種には毒性が認められています。成熟したモロヘイヤには毒があります。

一般的に売られているモロヘイヤは若芽なので毒性はありません。

モロヘイヤを家庭菜園で育てて食べる方は注意してください。

王様の野菜「モロヘイヤ」の驚くべき効果効能


(出典 news.nicovideo.jp)