【レシピあり】一人暮らしでも簡単にできる! 広島・西条伝統の味「美酒鍋」の作り方【学生記者】 | ニコニコニュース



              



【材料】(2人分)

・豚肉の薄切り、鶏肉、砂ずり 各100グラム
・ニンニク 1かけ
・にんじん 1/2個
・玉ねぎ 1/2個
・ピーマン 2個
・長ネギ 2本
・白菜の芯と葉 数枚
・板こんにゃく 好みの量
厚揚げ 好みの量
・塩&こしょう 少々
・日本酒 200ml

【レシピ】

1.具材を食べやすい大きさに切る。
2.鍋には深めのフライパンを使い、温まったら豚肉とニンニクを入れる。油は豚肉から出るため必要ありません。
3.鶏肉と砂ずりを入れ、塩・こしょうでしっかり味付けを行います。
4.肉の色が変わる頃、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、長ネギ、白菜の芯、こんにゃく、厚揚げの順に入れ、日本酒を3分の1ほど注ぎます。
5.最後に白菜の葉で全体に蓋をするように覆い、残った日本酒をかける。これにより野菜のもつ甘みを全体に充満させながら蒸すことができます。

あとは水分が飛ぶまで放置し、全体がしんなりするのを待ちましょう。その間に、美酒鍋とはいったい何かを説明します。

■酒都西条が生んだ美食


さかのぼると美酒鍋の歴史は古く、7つの蔵元が駅周辺に集まる広島県の西条市は、明治以降日本酒の町として賑わってきました。酒造りの朝は早く、蔵人(くらびと)と呼ばれる職人集団は、その繊細な舌と手さばきで、日本酒を完成させていました。美酒鍋はそんな彼らのまかない料理として生まれます。

名前の由来は、酒造りの作業過程で服が「ビショビショ」になることから蔵人のことを「びしょ」と呼び、そこから彼らが食べるものとして「びしょ鍋」、現在の美酒鍋(びしゅなべ)が浸透したと言われています。味付けが塩とこしょうであることも、彼らの持つ繊細な舌の感覚を狂わせないための一つの工夫です。野菜のもつ甘み、そして日本酒のもつお米本来の甘みを十二分に引き立てる塩・こしょうというシンプルな味付けにより、美酒鍋は町のまかない料理から伝統料理として、今日まで食卓を温めてきたのです。

◆おわりに

鍋全体の水気が少なくなってきたところで、いよいよ火を止め、食べる準備を始めましょう。ここで一口味見をしてみてください。日本酒のアルコールがすっかりなくなっていることがわかります。蒸す段階でアルコールはすべて飛ぶため、お酒の苦手な人や未成年の人も安心して食べることができます。冬支度の一つとして、美酒鍋という選択肢をぜひ考えてみてください。

<大学生のまずこれステップ>
1.「今日は寒いな」と感じたら晩御飯に美酒鍋をチョイス
2.レシピを確認して買い出しへ
3.温かいうちにいただきます!



(出典 news.nicovideo.jp)