昨今、食事と一緒に炭酸入りのミネラルウォーターを楽しむ光景が、日本でも当たり前のように見られるようになってきました。
一方で、炭酸水の使い方にも大きな進化が起こっています。例えば料理の下ごしらえや仕上げに使ったり、さらには洗顔や洗髪など様々なシーンで活用する人が増えているんです。
その中でも特に注目を集めているのが、ごはんを炭酸水で炊飯する方法。炭酸水でごはんを炊くと、なぜ美味しいのか、そして普通に炊くのとどんな違いが生まれるのでしょうか。
その秘密を探るべく訪れたのは、自宅で簡単に炭酸水が作れるソーダメーカー「ソーダストリーム」主催の炭酸水料理イベント。全国各地のスタジオをサテライト中継でつなぎ、みんなで一緒に“炭酸水料理”を体感しよう、という催しです。
結果から言うと、炭酸水で炊飯すると、普通の水で炊くよりもふっくらもちもちの食感になります。
実際に、同条件(米の銘柄、炊飯器、水の量など)で、炭酸水と水道水で炊いたお米を比べたところ、水道水で炊いたものに比べて炭酸水で炊いたお米は1粒の直径が長く、小さな気泡が米粒の中に観察できました。
専門家の分析によると、炊飯の過程で、米の中に浸透した炭酸が気泡化。その炭酸の泡がお米の粒を立ち上がらせることで、水道水よりも均等にお米に熱が伝わるとのこと。だからツヤツヤ、ふっくらな炊き上がりになるんですね。
イベント会場で食べ比べた人たちも「モッチリ感が違う」「みずみずしい」などその味の違いに驚きの声を上げていました。
ちなみにごはんだけではなく、てんぷらの衣作りで炭酸水を使うと衣がサクサクになったり、卵料理もよりフワフワの食感になるなど、炭酸水は実はすごいポテンシャルを秘めています。昆布やカツオダシも炭酸水でとると、気泡が中に入って、よりダシが出る、という説もあるほど。ドリンクだけではなく、日々の料理作りにも大活躍ですよ。
ところで、会場では炭酸水ごはんを活用したオリジナルピラフの作り方も披露されましたので、レシピをご紹介しておきます。ぜひ作ってみてくださいね。
炭酸水ご飯で作るキノコ&チーズ入りピラフ
材料(2人分)
・茶エノキ……1かたまり
・ヒラタケ……1かたまり
・タモギダケ……1かたまり
・黒アワビ茸……1かたまり
※キノコは上の部分はザク切りに、軸の部分はダシをとるためにとっておく
(1)
<キノコダシ用のそのほかの材料>
・干しシイタケ……6g
・昆布……5g
・炭酸水……450g
・薄口醤油……12g
・塩……2g
(2)
<ニンニクオイルの材料>
・ニンニク……1かけ
・ピュアオリーブオイル……100g
(3)
<キノコソースのそのほかの材料>
・甘酢らっきょう(みじん切り)……70g
・ブラックペッパー(ミル挽き)……4g
・(2)で作ったニンニクオイル……10g
(4)
<ピラフの材料>
・米……300g
・(1)で作ったキノコダシ……270g
・炭酸水……90g
・(2)で作ったニンニクオイル……10g
・エシャロット(みじん切り)……13g
・モッツアレラブラータ……1/2個
・万能ネギ(小口切り)……20g
・針生姜……20g
・塩……少々
作り方
<キノコダシの作り方>
1.それぞれのキノコの軸と上記の食材(塩以外)を鍋に入れて沸かす
2.沸騰する直前に弱火にし、20分間火にかける
3.ザルにキッチンペーパーを敷き、ダシを濾す
4.塩を最後に加え、氷水に当てて冷やす
1.ニンニクを半割りにし、芯をとって包丁で潰したものをピュアオリーブオイルとともに弱火にかけ、じっくり火を入れて香りを出す
2.ニンニクがキツネ色になったら、火をとめて容器に移し替える
2.フライパンの表面から煙がでるぐらいで、ざく切りにしたキノコを、黒アワビ茸、ヒラタケ、茶エノキ、タモギダケの順に強火で水分を飛ばすように炒め、軽く塩で味を調節する
3.香りが出るまでしっかり炒める
4.サラダ油を少々加え、表面をカリッとさせる
6.炒めたキノコと甘酢ラッキョウ、ブラックペッパー、(2)で作ったニンニクオイルをボールで混ぜ合わせる
<ピラフの作り方>
1.エシャロットのみじん切りとニンニクオイルをフライパンに入れ、色がつかないようさっとソテーする
2.米を加え、米が温まる程度まで炒める
3.炊飯器に炒めた米、(1)で作ったキノコダシ、炭酸水を入れて炊く
4.炊き上がったら炊飯器の蓋を開け、(3)のキノコソースを全体に広げるように乗せる
5.その上に刻んだモッツアレラブラータを乗せ、蓋を閉めて5分間蒸らす
6.蒸らし終わったら万能ネギ、針生姜を乗せる
7.しゃもじで混ぜあわせて器に盛り付ければ完成!
(出典 news.nicovideo.jp)