今回はレンコンについて書いていきます。
旬の時期
レンコンは11~2月ごろの時期に旬を迎えます。
レンコンの旬は寒くなりだした11月から冬にかけてです。ちょうど、晩秋からお節料理の季節が、レンコンの美味しい時期なんです。
レンコンの収穫が始まる時期は9~10月の秋です。レンコンは、はすの地下茎なので収穫には困難を伴います。収穫方法はホースからの水圧で行う水掘り、水を抜き、干した状態で行うくわ掘りがあります。
ちょうど秋ごろになるとホースでのレンコンの収穫作業が話題になります。インパクトがあるので、TVなどで見た方もいるのではないでしょうか。
レンコンは収穫に時間がかかるため秋から順次掘り取られます。旬はその後の晩秋から冬の時期になります。
レンコンの栄養・効能
レンコンの主成分は炭水化物ですが、そのほかにもビタミン、ミネラル、食物繊維やポリフェノールなど、いくつもの栄養素を豊富に含んでいます。栄養価が高いのも特徴。
・ビタミンC
レンコン1節(約180g)で約85mgのビタミンCを取ることができます。ビタミンCは成人男性・成人女性ともに1日に100mgの摂取量が推奨されており、レンコン1節で一日のビタミンC推奨量の大半を取ることができます。
ビタミンCは、髪の毛や爪、皮膚などを作るコラーゲンの生成になくてはならない栄養素です。また、免疫力の維持にも重要な役割を果たしていることや、植物由来の鉄分の吸収率を高め、貧血予防にも効果的であることなど、特に女性には嬉しい働きの多い栄養素とも言えます。
ビタミンCは水に溶ける性質があるため、レンコンを長い時間水にさらしたり、ゆで過ぎたりしないよう注意しなければなりません。
・カリウム
カリウムには体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する作用や、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを防ぐ働きがあります。多くの日本人は日々塩分を取り過ぎている傾向にあるため、カリウムの積極的な摂取は、高血圧をはじめとする生活習慣病予防にとってとても重要です。また、カリウムは余分なナトリウムを排出することで、体のむくみを防ぐ働きもあります。
カリウムはビタミンCと同様に水に溶け出しやすいため、レンコンの下ごしらえの際には長時間水にさらさないことや、加熱の際にはゆで過ぎないように注意することが大切です。また、栄養素が溶け出た汁ごと食べられる煮物やスープなどは、これらの栄養素が無駄にならないのでおすすめの食べ方です。
・食物繊維
レンコンには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、お通じの改善に役立つため、普段便秘気味の方や、便秘になりやすい妊婦の方にとって欠かせない栄養素です。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維がありますが、レンコンは不溶性食物繊維を多く含んでいます。不溶性食物繊維には、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、お通じをスムーズにする働きがあります。
食事の際には不溶性食物繊維だけでなく、水溶性食物繊維もバランス良く取ることで、お通じ改善にはより大きな効果を発揮します。そのため、レンコンには海藻や大麦、果物など水溶性食物繊維を多く含む食材と一緒に調理したり、それらを使った料理を併せて食べたりすると良いでしょう。
・ポリフェノール
ポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素が増え過ぎると、動脈硬化や生活習慣病、老化などの原因になるといわれており、ポリフェノールの抗酸化作用はそれらから私たちを守ってくれる成分と捉えることができます。
レンコンを切ってしばらくすると切り口が黒や茶色に変色するのは、ポリフェノールの一種であるタンニンの作用によります。レンコンには、タンニンをはじめとする種々のポリフェノールが含まれているほか、同じく豊富に含まれるビタミンCにも抗酸化作用があります。いつまでも健康的な血管を保ち、若々しくいたいという方にとって、レンコンはおすすめの食材なのです。
レンコンの選び方、食べごろはいつ?
レンコンは、全体的にふっくらとして厚みがあり、太く、表面に傷がないものが理想的。持った時にずっしりと重みを感じ、しっかりとした硬さを感じるものは、水分を保っていておいしいレンコンです。
レンコンの鮮度を判断するには表面のツヤを確認しましょう。時間が経つと表面が乾燥してくるのでツヤがなくなり、皮が茶色く変色してきます。
また、切り口が紫っぽくなっているものや、乾燥してひび割れているものは避けましょう。穴の中が黒ずんでいるものは、収穫から日が経ち鮮度が落ちているものが多いです。
ただし、不自然に白いものは漂白されている場合があります。レンコンの自然な色は少し黄色がかったベージュです。しっかり見極めたいところですね。
穴は大きさがそろっており、小さめのものがおすすめです。
(出典 news.nicovideo.jp)