
「○○をたくさん食べるとよい」「○○はカラダによい」など、食に関するさまざまな情報があふれています。しかし、あすけん栄養士がおすすめしたいのは、ずばり「バランスのよい食事」。特定の食べ物や栄養素に偏らない「ちょうどよい状態」の食事が、心身の負担が少なく、ダイエットにも健康づくりにもおすすめできるのです。
今回は、バランスよく食べることのメリット5つや、バランスよく食べるコツを紹介します。
「バランスのよい食事」って、どんなもの?
そもそもバランスのよい食事とは、主食・主菜・副菜が揃った食事に加えて、果物や乳製品もとり入れた食事を指します。ご飯におかず、野菜料理が揃った「定食型」の食事をイメージすると、わかりやすいのではないでしょうか。
とはいえ「健康のためには○○を多く(少なく)したほうがよいのでは?」と考える方も多くいらっしゃるでしょう。確かにバランスを整えるために、食べすぎているものは減らしたり、少ないものは増やしたりすべき場合もあります。
しかし、ダイエットや健康のために糖質を極端に減らしすぎたり、たんぱく質を摂りすぎたり、特定のものばかり食べたりする…といった食事は、バランスを乱して逆効果や、別の不調の原因になることも。
どの食べ物も多すぎず少なすぎず、ちょうどよい状態が理想です。
「バランスのよい食事」のメリット5つ
バランスのよい食事を心掛けると、どのようなメリットがあるのか5つ見てみましょう。
①無理のないダイエットができる
バランスのよい食事を心掛けると、自然と摂取カロリーを抑えられます。
適度な糖質や脂質、たっぷりの野菜の摂取により、つらい空腹を感じすぎずに無理のないダイエットを行えるでしょう。
②生活習慣病の予防になる
バランスのよい食事により摂取カロリーを抑えられることで、肥満の予防・解消になり、生活習慣病の予防にも役立ちます。
また血糖値を上げる原因となる糖質や、脂質異常症を招く脂質の量を、自然と適切な量に抑えられます。「○○対策の食事」などと意識しなくても、自然と適切な食事をとれるようになるのも魅力です。
また野菜たっぷりを心掛けることで、生活習慣病の予防に欠かせない食物繊維をしっかり摂れます。
③筋肉量アップ・ボディメイクに役立つ
バランスよく食べることで、筋肉量アップやボディメイクにもよい効果が期待できます。
筋肉をつけるには、たんぱく質をたくさん摂るというイメージがあるかもしれません。しかし、たんぱく質が効率的に筋肉になるためには、炭水化物の摂取も大切です。
たんぱく質ばかり食べてカラダのエネルギー源が不足した場合、たんぱく質がエネルギーとして使われてしまい、筋肉が作られにくくなってしまうのです。
またバランスのよい食事により、たんぱく質の代謝に必要なビタミンB6などの必要なビタミン・ミネラル類が過不足なく摂れるのもメリットです。
④代謝アップが期待できる
栄養素の代謝にはビタミンの働きが欠かせないため、代謝をスムーズにするには、さまざまな食べ物をとり入れることが大切です。
また筋肉が作られる際に必要な炭水化物、たんぱく質をバランスよく摂取できることで、筋肉量維持や筋肉量アップにつながり、基礎代謝アップが期待できます。
⑤カラダの調子が整いやすくなる
バランスのよい食事により、カラダの調子が整い、元気な毎日をサポートしてくれます。
例えば、免疫機能の維持、腸活、良質な睡眠、健やかな肌を作るには、バランスのよい食事から必要な栄養素・成分の補給が欠かせません。
いずれも「○○を食べるのがおすすめ」といわれることがありますが、いろいろな種類の食べ物をまんべんなく食べることを心掛けていれば、自然と必要な栄養素や成分を摂取できます。
「バランスのよい食事」を実践するには
さまざまなメリットが期待できるバランスのよい食事は、まずは「主食・主菜・副菜」を揃えた食事を心掛けることからはじめてみましょう。
1日3回ともバランスを整えるのが難しくても、1日1回からでもOK。またバランスが乱れてしまっても、翌日で調整すれば、1週間単位で見た際にバランスを整えやすくなります。
ひとつの食べ物に偏らず、いろいろな食材・旬の食材をとり入れることを心掛けると、より栄養バランスが整い、さらには食卓も豊かになるでしょう。
自分にとっての適量や、どのような食事をとればよいかを知るには「食事バランスガイド」が役立ちます。下記コラムをぜひチェックしてみてください。
ほかにも「食べすぎているものを適量にする」「野菜やきのこなどの少ないものを増やす」ことも、食事のバランスを整えるために大切です。バランスよく食べることを心掛けて、ダイエットや健康づくりをスムーズにしましょう!

(出典 news.nicovideo.jp)